誰の「過ち」か、は重要か

By dachio, 2007年7月28日



平和公園の中心部で広島の反核平和の象徴として最も有名、毎日多くの人が手を合わせている「原爆慰霊碑」。



広島以外の人は存在すら知らないかもしれんが建立は55年前。そして碑文の内容をめぐって今も議論が交わされる「問題碑」でもある。

 

「やすらかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」
このなかで「繰り返しません」と言ってるのは誰か、で広島では「主語論争」とよばれてる。

主語は「日本、アメリカ含めて人類全体」という説と、「日本人」という説があって、初めて見た人の多くは「人類全体」を言ってるんだと思う。戦争責任問題に敏感な人は「自虐的だ」と感じる。実際、おと年に右翼によって碑文が削られる事件が起きた。

碑文を考案した大学教諭は「人類全体」を想定していたらしいが、誤解を招く書き方にも責任はある。とはいえ「日本人だけ」ととらえるのも了見が狭いと思う。

 

それはそれとして釈然としないのは、いまだに原爆投下が正しかったかどうかの論議に決着がついてなくて、世論調査では原爆投下は正当だったと半数以上のアメリカ人が思っている、だけじゃなくて前防衛大臣の発言のように日本人にも一定のそうした意識がある、

というなかで、

広島の「寛容」はまったく伝わらず、風化するいっぽうだということ。

という意味で、この60年余りの広島を象徴する慰霊碑だと思う。

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